about PH Labについて

visionPH Labの想い

PROFESSIONAL HIGH SCHOOL MARKETING Lab(以下、PH Lab)は、専門高等学校の社会実習の場です。
常設の販売スペースでは、専門高等学校が取り組む様々なテーマを紹介し、その中で誕生した商品を継続して販売し、プロモーションを通じ消費者の方々の反応をリサーチする場でもあります。また、シンクタンク系の専門高等学校は、マーケティングからMDまで、販売活動の企画演習を行える実践の場でもあります。
専門高等学校の生徒たちは、PH Labで、学校で学んだ事柄の意味に気づくことでしょう。商品開発の過程で知り合った企業との接点が、インターンシップへとつながるでしょう。そして、若者たちは地域に定着し、地域の元気の源となります。
PH Labに訪れた消費者の方々は、専門高等学校の取組を理解し共感を呼び、現役の生徒たちの活躍に、専門高等学校の卒業生、関係者の応援をいただけることでしょう。

philosophyPH Labの運営理念

農林水産・工業系専門高校の商品開発のプロセスは、専門高校の特性と、地域企業の特性を活かし協働で開発活動を行い、地域企業の持つ販路やPH Labを活用し販売を行います。シンクタンク系(商業高校等)専門高校は、企画を指導教員及び企業によりブラッシュアップし、レベルを高めモデル構築を行います。
ジャンルや特性に応じ、様々な企業とタイアップすることが、実践的なインターンシップとなり、生徒にとって卒業後の進路選択の多様性に繋がることを期待します。PH Labは、専門高校が手掛けた製品の開発ストーリーやコンセプトを伝えます。プロモーション・ホールも併設し、社会実習として、開発製品の反応を体感できる場でもあります。
ここには、卒業生や地域の人々も応援に集います。地域に根差した専門高校だからこそ、多くの人々に支えていただけます。これも現役学生にとっては、母校への愛着心、プライドを築き上げるでしょう。
地域の特性で産業が異なるように、PH Labは地域の個性で変化します。それぞれの地域で、主体となる専門高校も変わります。また、簡易什器により、その地域にある量販店やサービスエリアなど、PH Lab Satelliteとして存在します。Satelliteは物販機能を持つことと、QRコードによりPH Labホームぺージと連動し、コンセプトやストーリーを伝えます。

mission社会課題の解決

社会の高学歴化に伴う普通科志向や根強く残る高校間の序列意識等の影響等により、「特にどの高校に入学したいということはなかった」や、「別の高校の別の学科に入学したかった」など明確な目的意識を持たずに専門高等学校に入学する生徒が少なからずいることは、専門高校が特定の分野の専門的な教育を行う場であることから、大きな課題です。その影響は卒業後の進路にも表れ、専門高校で学習した専門性を生かした分野に必ずしも進学や就職していない状況が多数みられるのが現状であり、在学時に履修したカリキュラムの意義を認識する取り組みが不可欠であると共に、目的意識が希薄であった生徒には、社会と接する機会をもって、自らの存在意義の認識とプライドを醸成する機会が必要なのではないかと考えます。
また、専門高校のある地域には、関連した特色のある有力な産業が形成されていて、その後継者を育成する場として専門高校が位置づけられていた時代もありました。しかし、今日、地方の活力が低下し、有力な産業が衰退してしまった地域においては、専門高校の存在意義も薄れがちであります。地域産業の衰退は、地域の衰退と直結し、地域に若者が定着しなくなることを意味することであり、専門高校がエンジンとなり地域産業を復興することも可能ではないかと考えます。